診療情報・既存試料を医学研究へ利用することに関する包括同意のお願い
患者さまが当院で診療を受けられた際には、治療のために患者さま自身の診療情報や検査試料が集められます。診療情報とは、診療録(カルテ)、レントゲン写真、内視鏡写真、身体の写真やCT・MRI等の画像情報、血液検査、病理検査などの検査結果のことです。また、検査試料とは、臨床検査に用いた血液、尿など、診断のための生検(内視鏡検査などの際に組織の一部を採取すること)試料、手術で切除した組織などです。
包括同意とは、これらの診療情報や検査試料の余り、既存試料を用いて、研究者や研究課題を特定することなく、研究発表や論文に二次利用することをあらかじめ賛同、同意していただくものです。
患者さんに新たな負担(採血や検査、費用など)をかけることなく、診療のために得られた既存試料を研究に利用するものであり、利用試料には個人情報の秘匿性の高い遺伝子解析情報は該当しないこととします。研究の実施に際しては、その都度当院の倫理審査委員会で審議され承認を得た研究のみを行っています。研究結果を学会等で発表、論文投稿として公表する場合がありますが、その際は患者さま自身の個人情報(氏名、住所など。写真の場合は顔が分からないようにします)が外部に出されることはありません。
なお、包括同意に賛同いただけなくても診療に不利益を被ることは一切ありません。原則として、患者さまより不同意の意思表示がない場合は同意いただけたものとし、個人情報に配慮しながらその試料などを医学研究に使用させていただきますので、ご理解の上ご了承くださいますようお願い申し上げます。