看護部長挨拶

看護部長 池内  眞理子

『組織はひとなり、人を大切に』

みなさんはじめまして、看護部長の池内です。
私は、30年以上、臨床で看護を行ってきました。現場において、看護師として常に「看護のやりがいを感じて仕事を行うこと」「患者さんにとって看護師のすべきことは何かを考えること」人と深く関わることで、人間性が磨かれ、実践活動を展開していく過程で人間として成長が得られます。看護師として自分自身の誇りと思っています。

さて、平成26年度の診療報酬改定では、「医療機関の機能分化・強化と連携」「在宅医療の充実」が重点課題と位置付けられ、人的資源配置の観点、「一般病棟入院基本料(7対1)」の要件が厳格化されました。当院は地域医療支援病院としての機能を果たす役割を担っています。

病院を取り巻く環境は、まさに変革期であり、それらの変化に対応するためには、多職種によるチーム医療は不可欠です。患者さんの一番近い場所で、一番長く関わる私たち看護師の果たす役割は大変重要です。チーム医療の一員として多職種のスタッフと協力し医療の質を高めていく力が求められています。

平成24年から前任によるクリニカルラダーによる現任教育システムの見直し、目標管理機能の強化等看護職キャリアシステムの構築へと大きく刷新され、看護職一人ひとりが働きがいや生きがいに結びつく体制が整いました。それら取り組みを踏まえ継続し更に深化していきたいと考えています。

看護師一人ひとりが急性期病院としての社会のニーズの変化に対応するために、回生病院看護部は、病院理念「皆さまに愛され信頼される病院を目指します」、看護部理念「信頼していただける最良の看護を提供します」の理念のもと、看護職全員が社会人として、看護専門職業人としての役割を認識し専門性が発揮できる職場環境作りと、人間性豊かな看護職を育てる看護部でありたいと思います。私たちは、常に看護の視点を顧客に向け、地域の皆さまに愛され、信頼される病院として、看護職員一人ひとりが倫理観と人間性を高め信念と誇りを持ち続けていきたいと思います。

看護職全員が力を合わせ培ってきた看護部を、『組織はひとなり、人を大切に』思いやりのある人間として、社会人として、組織人として、あるべき姿を意識し一人ひとりを大切に常に学び続けられるよう、魅力ある職場づくり、自ら学べる体制づくり、お互いに認め合い助け合える仲間づくりに更に看護部一致団結で強固な組織となるよう組織創りに取り組んでいきたいと考えています。

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看護部の理念・方針、年度目標と活動計画

看護部理念 信頼していただける最良の看護を提供します

看護部方針 ・患者さん一人ひとりを尊重した看護を提供します ・患者さんの人権と安全を守り信頼関係を築きます ・看護の専門性を発揮し、多職種との連携をはかりチーム医療を担います ・科学的、創造的、主体的に質の高い看護を提供するために自己研鑽します ・思いやりのある看護を提供できる組織文化を醸成します ・社会の変化に柔軟に対応し病院の健全経営に参画し、改革に貢献します ・地域の保険・医療・福祉と連携を図り信頼関係を構築します

2017(平成29)年度目標 1.看護の専門性を発揮し、円滑なチーム医療を推進する。 2.教育研修制度を強化し質の高い看護を提供する。3.人材育成を推進する。 4.ムリ・ムダ・ムラのない業務改善と活気ある職場づくりを推進する。 5.倫理的感性を養い現場で直面する倫理的課題を明らかにする。 6.H30年度診療報酬・介護報酬同時改定に向けて変化に対応し病院経営へ積極的な参画をする。

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看護職員教育理念・目的・目標

看護職員教育の趣旨

看護職員教育は、組織の理念を達成する人材を育成するものである。専門職業人は、そもそも自己責任のもとにその専門性を高めることが求められている。この自己責任を支援する位置付けとして将来を見据えた緻密な計画のもとに職員教育を実践したい。

看護職員教育にあたり、人間の持つ潜在的な力を重視したEmpowermentの概念を重要視したい。Empowerment とは、辞書によると「力や権力を与えること、能力を与えること、可能にすること」と定義され、「個人が自己の生活をコントロール・決定する能力を開発していくプロセス」を意味する用語としてリーダーシップの取り方、看護の働きかけの在りかたとして注目されている。GibsonはEmpowerment現象が起きる先行条件として次の6つをあげている。これらは看護者と対象者の関係で説明しているが、教育を提供する者と対象者の関係に置き換えてとらえていただきたい。

  1. 人間は、自分自身の健康に根源的に責任を負う。すなわち健康はその個人のものである。個人の健康は医師や 看護師や病院が支配するものではないが、看護者や医師は個人の健康を促進することには責任を負う。しかし、 彼ら個人の健康を独占し、専売するわけではない。
  2. 個人の成長する力、自己決定する力は尊重されなければならない。情報や援助が必要なときもあるが、人間は自分で決定し、自己の福利のために行動する能力を有している。
    人間は自らをEmpowerするのであって、保健医療従事者が人をEmpowerすることは出来ない。しかし、人々がコントロール感とSelf-efficacyを獲得し強化できるように、看護者が資源を提供し開発していくことはできる。
  3. 医療従事者は、対象者をコントロールしようとする欲求を放棄し、対象者との協力関係を形成し、対象者のニードを優先していく必要がある。すなわち対象者の参加に価値を置き、自分たちとは異なる決定をも受け入れていくことが重要である。
  4. Empowermentが生じる条件は、ヘルスケア提供者と対象者とに相互尊敬の念が存在していることである。その関係は片方が劣っている、十分能力がない、優れている、より能力があるというものではない。双方に力を有し、双方に利益がある関係である。すなわち医療従事者も対象者も共に参加する関係、協働関係である。
  5. Empowerment過程の必要条件は信頼である。

(野島佐由美:エンパワーメントに関する研究の課題と動向,看護研究,29(6),1996.)

看護職員教育の目的・目標

    目的 一人ひとりの能力開発により 専門性を高め、 質の高い看護を提供するとともに 職務満足を得る
  • 目標 1.看護実践能力を身につける 2.専門性を高める 3.リーダーを育成する 4.看護実践の場での看護研究の能力を高める 5.組織目標を達成する

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キャリアシステム

医療の質を維持・向上するには、医療ニーズを十分に汲み取り、応え、手厚い看護を実践することで可能となる。そのために、看護師教育が重要である。基礎教育後のプロフェッショナル教育として、新卒者の教育、プリセプター教育、中堅看護師からリーダー看護師への教育を実践してきた。看護師教育にあたっては、2007年からクリニカルラダーを推進した。

クリニカルラダー導入は、経験年数だけでなく、一人ひとりの看護実践を基盤とし、個々のレベルに応じた積み上げを行い、ジェネラリスト・ナースを目指している。レベルに応じた教育プログラムと、現場の支援、自律を目標とした自己学習により、実践能力を身につけ成長していくことができることを目的とした現任教育体系である。

2013年から、基本となる専門知識と技能を応用して役割発揮できる看護師(ジェネラリスト・ナース)・専門看護師・認定看護師の育成、すなわち個々の看護師のキャリア構築支援を織り込んだ現任教育システムを新たに構築した。2016年、2017年度と充実した展開に繋がってきている。2018年は更に日本看護協会から発信されたクリニカルラダーの教育体制に基づき当院看護部のクリニカルラダーとしての強化を図りステップアップできる年になることを願っている。

回生病院看護師の発達モデルの概念枠組み

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2018年の基本的取組み

1.ジェネラリスト・ナース教育プログラム

新人看護師を対象に、基礎看護技術、褥瘡予防、安全管理、院内感染、看護倫理等の研修を行う。基礎看護技術研修は、根拠となる知識をおさえ確実で安全な看護技術の習得を目指すこととする。2014年度より、急性期を担うための知識・技術を獲得するために「集中ケア」を導入した。2017年度の受講者も現場に即した内容であり評価も高く2018年度も研修予定とする。
フィジカルイグザミネーションに関しては、個々に香川県看護協会主催の研修を受講し、深化させる。臨床看護実践能力レベルⅠ以上の看護師研修は、臨床看護実践能力レベルⅡ~Ⅳに沿って行う。1~2年目は「ポートフォリオ」、3年目以上は「目標管理」シートを使用する。
「臨床看護実践能力」の認定については、研修受講・レポート提出、評価、認定に繋げジェネラリスト・ナース育成の強化を図る。

2.臨床指導者育成プログラム

看護部「実習指導委員会」を設置している。2016年、2017年は委員会の機能を見直し、学生指導にあたる看護師のニーズに応えられるシステムづくりの構築に繋がってきている。2018年度は、学生実習に関する研修企画を実習指導委員会と継続教育委員会で協力し再構築を図る。

3.キャリアパスの構築
  • 1.臨床実践看護師の継続へのキャリアパスの構築をはかる。

ジェネラリスト・ナース教育プログラム(臨床看護実践能力レベル1~4到達まで)

  • 2.全看護職員にキャリア成長を支援するツールの一つとして、「私のキャリア記録活用方法」を導入している。この、「私のキャリア記録活用方法」の有効活用をめざす。
  • 3.プリセプター制度の再構築を検討する。

看護基礎教育プログラムの構成

4. 新人看護職員臨床研修における指導体制
新人看護職員臨床研修における指導体制

教育担当者は、看護部の新人看護職員の教育方針に基づき、部署長と相談しながら、部署全体の新人看護職員について、状況把握し教育的支援を行う。

5. 看護職員臨床研修における指導体制
部署看護職員臨床研修における指導体制

教育担当者は、看護部の看護職員の教育方針に基づき、部署長、係長と相談しながら、部署全体の看護職員について、状況把握し教育的支援を行う。