外科の特徴

外科とは、手術で病気を治療する部門です。
当院の外科では、主に胃・大腸・肝臓・胆嚢などの消化器疾患と、乳線、甲状腺や血管疾患を扱っています。そのほか、 外傷・熱傷・ソケイヘルニア・下肢静脈瘤など、広い範囲の疾患を対象としています。2003年からは、呼吸器外科外来を新設していましたが、2008年7月から呼吸器外科医が着任し、気胸のほか、肺がんに至るまで幅広い呼吸器の病気についての治療に積極的に向き合っていく予定です。また、高齢化が進むに伴い、癌などの悪性疾患の割合が増加しており、手術に引き続きおこなわれる化学療法(抗癌剤治療)も、積極的に行っています。

手術を主とする外科ですが、近年の医学の発達に伴い、「外科=手術」と云う図式は変わりつつあります。IVR( Interventional radiology )と内視鏡下手術の急速な発展が大きな理由です。IVRとは、血管造影・超音波断層・CTなど、画像診断の装置で観察しながら治療を行うことを指します。

血管内に挿入した細い管から薬剤を注入したり、治療器具を挿入することにより、また、超音波断層やCTで誘導しながら体外から針を刺入することにより、従来の手術を行うことなく病変部に到達し、治療が行われます。これらの治療には、放射線科と外科をはじめ各科のスタッフが協力して取り組んでいます。内視鏡下手術とは、腹腔鏡・胸腔鏡と呼ばれるカメラを挿入して行う手術です。従来の手術のように大きな傷を必要としないため、身体に与える影響が少なくなります。手術後の痛みも少なく、回復がはやく、入院期間も短くなります。当初は膿胸、胆石症の腹腔鏡下手術が主なものでしたが、最近はがんに内視鏡手術もこの方法を利用する機会が増えています。胃や腸のがん、肺のがんについても行われることが増えてきています。

主な疾患

胃・大腸・肝臓・胆嚢・乳線・甲状腺・血管疾患・気胸・肺がん

詳しい診療内容

クリティカルパスの導入

当科では4年前からクリティカルパスを導入し、2002年から本格的に運用を開始しています。
クリティカルパスの導入により、病院スタッフがより一層連携して治療に取り組むことが可能となり、治療の効率化・医療事故の防止・在院日数の短縮が得られています。
また、患者さんには、自身の治療経過がよくわかるため不安が減少し、納得・安心して治療が受けられると好評です。
現在、外科で使用しているクリティカルパスは以下のものです。

  • 胃切除術
  • 大腸切除術
  • 腹腔鏡下胆嚢摘除術
  • 虫垂炎手術
  • 甲状腺切除術
  • 乳房温存手術
  • 乳房切断手術
  • 鼠径ヘルニア根治術

集中治療室(ICU)の利用

当院では、2002年5月に集中治療室(ICU)が開設されました。
高齢や病気のために心臓や呼吸器の機能障害があり、麻酔や手術の危険性が高いと予測される症例や、手術そのものが長時間で侵襲が大きいと判断される症例の場合には、手術後の一定期間をICUで管理しています。
ICUには先進の医療機器を備えており、医師と看護師が24時間体制で患者さんの治療にあたっています。病状の変化を細かく観察し、素早く対応することが可能となっています。

血管外科外来

血管疾患
動脈(きれいな血)疾患
人は加齢と共に血管が硬くなる動脈硬化が生じます。この動脈硬化とは高血圧やコレステロールなどにより血管の壁が硬くなり、血管が細くなったり、閉塞して、脳や心臓に病気を引き起こします。脳では脳出血、脳梗塞、心臓では狭心症、心筋梗塞、全身では閉塞性動脈硬化庄など大変な病気に患ってしまいます。
日本人の死亡原因の2,3位は動脈硬化に起因する疾患です。
更に、この動脈硬化を促進する病気があります。①高血圧 ②高脂血症 ③糖尿病 ④肥満(メタボリック・シンドローム) ⑤喫煙で死の五重奏とも言われています。
あなたの血管(血管年齢は?)は大丈夫ですか?
簡単な検査ですので、調べて自分の血管年齢を知りましょう。
静脈(汚い血)疾患
車、電車、飛行機など長旅で足の血管内の血が固まり、その塊が肺まで移動し、呼吸ができなくなり、死亡する病気(肺塞栓・血栓症)が増加しております。一般にエコノミークラス症候群とも言われています。この病気は下肢に静脈瘤(こぶ)があれば、更に頻度は高くなります。
最近、下肢の静脈瘤(青色こぶ)が無くても、下肢の深い静脈の流れに異常があるかどうかわかるようになってきました。この検査をエアープレチスモグラフ(APG)と言います。
足がよく腫れる方や下肢静脈瘤のある方は調べておきましょう。
リンパ系疾患
リンパ系:血液成分の動脈静脈以外の通路、組織の老廃物、乳び(脂肪)などを静脈へ運びます。その他、異物、病原体、腫瘍細胞などを運びます。
リンパ系の病気にはリンパ管炎、リンパ節炎、リンパ浮腫などがあります。
特に下肢のリンパ浮腫は手術後や大きな病気(悪性腫瘍など)が原因となっています。
これに対して、種々の治療法があります。
その1つに下肢を空気で圧迫する治療法があります。更にこの治療は静脈疾患などにも効果的です。

呼吸器外科外来

2003年6月からは、香川大学医学部呼吸器外科の協力を得て、呼吸器外科外来を新設し各種の呼吸器疾患に対する治療を行ってきました。2008年7月からは、常勤の専門医が赴任し、より一層の幅広い呼吸器の病気に対応することができる体制となりました。診療内容は、肺がんを主体にした肺腫瘍、気胸、膿胸、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、に加えて、気管・気管支の狭窄に対するステント治療や喀血に対する治療にも取り組んで行きます。

救急医療

外科手術は無傷の人の体にメスを入れるものですから、手術後の患者さんは、いわば大怪我をするわけであり、肺・心臓・肝臓・腎臓などの重要な臓器に大きな負担がかかります。
外科医は日々こうした患者さんの術後管理を行っていますので、傷の回復だけでなく、呼吸・循環・栄養など全身の管理に習熟しています。
従って、外傷を含む救急医療にも外科医が関わる場合が多いのです。
当科では,救急患者の受け入れを積極的に行っております。

学会施設認定

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
  • 日本呼吸器外科学会関連修練施設

担当医

氏名(役職) 認定医・専門医等
鎌田 壽夫
(副理事長・健診センター長)
近藤 肇彦
(非常勤)
日本外科学会外科専門医
厚生労働省麻酔科標榜医
中村 憲二
(名誉院長)
日本外科学会外科専門医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
山本 幸司
(部長)
日本外科学会・外科専門医
塩田 規帆
(課長)
日本外科学会外科専門医
三浦 歓之
(課長)
日本外科学会外科専門医

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