院外処方箋を発行して約二十五年。回生病院薬剤師は、今、薬剤部の中にいるのではなく、病棟で医師や看護師たちと一緒に、患者さんのベッドサイドで仕事をしています。2013年4月、薬の調剤と服薬指導の仕事に加え、適正で安全な薬剤使用のために病棟で働く「病棟薬剤業務」が認められました。病棟では患者さんへの服薬指導だけにとどまらず、薬物治療の観点から様々な情報を医師、看護師たちに提供し、一丸となって患者さんの治療に臨み、チーム医療の充実を図っています。また、私たちは薬物治療の問題点を見つけ解決するために知識を習得し、その学んだ知識を活かせるように日々努力しています。

病棟薬剤業務

集中治療室等の一部を除く全ての病棟に薬剤師が常駐し、患者さんの持参薬識別や代替薬の提案、薬剤の重複や相互作用の確認、腎機能に応じた投与量の提案、ハイリスク薬服用時の注意事項の説明や投与速度・投与量の確認、副作用モニタリングなどに関わっています。入院前に服用していた薬剤について、前医に問い合わせることもあります。ご了承ください。
また、病棟薬剤業務担当の薬剤師は、医薬品情報室担当薬剤師と連携を取り、医療スタッフからの問い合わせへの対応や新しい薬剤の情報提供業務を行っています。

調剤業務

調剤業務

外来・入院患者さんの内服薬・外用薬の調剤業務を行っています。その際に、以前どのような薬を服用していたか、その投与量や他の薬との飲み合わせの確認も行っています。
薬剤師が24時間勤務することで安心して薬を服用していただけるよう努めています。

注射薬の払い出し

注射薬の払い出し

注射剤処方に基づき、投与量、投与速度、投与方法、配合変化などをチェックし必要に応じて医師への確認を行い、患者さん毎に取り揃えて各病棟や治療室へ払い出しています。 また、薬剤部内に、クリーンベンチ、安全キャビネットを備え、無菌調製を必要とする高カロリー輸液(TPN)や抗悪性腫瘍剤の混合・調製を行っています。

がん薬物療法におけるレジメン管理

悪性腫瘍治療に使用される薬剤は、エビデンス(科学的根拠・実績)のある処方を正確な投与量で必要な休薬期間を設けて使用する必要があります。この治療スケジュール(レジメン)を登録し、その内容通りに使用していくことを抗がん剤のレジメン管理といいます。この治療スケジュール(レジメン)の管理を薬剤部で行っています。

薬物血中濃度モニタリング

現在のところは、限られた抗生物質についてのみの実施ですが、薬剤の血中濃度をもとに解析を行い、最適な投与量や投与間隔などを医師に処方提案しています。

外来患者さんへの服薬指導

当院では、原則、外来患者さんには院外処方せんを発行しています。院外処方せんを出せない一部の患者さんや、時間外救急外来受診の患者さんについては、院内処方せんを発行し服薬指導を行っています。 外来服薬指導室においては、主に検査に伴い処方される薬剤についての説明、インスリンやアドレナリン、骨粗しょう症治療薬等の自己注射に関する手技、血糖自己測定の方法などについて説明を行います。

入院患者さんへの服薬指導

服薬指導

入院時に患者さんと面談し、現在服用している薬、サプリメント、過去に起きたアレルギーや副作用、また、患者さんが入院時に持参されたお薬手帳に記載されている情報等について確認し、その内容を正確に医師に伝え、入院してからの薬物治療がより良いものとなるように服薬指導を行っています。また、服薬指導を通して得られる副作用の早期発見や、医師への処方提案も行っています。

退院時服薬指導

入院中に患者さんに出される薬の説明をさせていただくのに加えて、退院後も薬の作用、副作用を理解した上で服薬を継続していただけるように、退院(転院)時にはお薬説明書やお薬手帳をお渡しし、注意事項の説明や保管方法、服薬遵守の必要性などをお話ししています。

患者さんレクチャーへの参加

当院で心臓リハビリを受けている患者さんを対象に心臓リハビリレクチャー、糖尿病患者さんを対象に糖尿病教室を開催し、医師、看護師、栄養士等とともに、それぞれの専門分野の観点から、患者さんの治療のために知っておいていただきたいことなどをお話ししています。
薬剤師からは、心臓血管系疾患患者さんへの降圧剤や冠血管拡張薬、抗血小板剤などの服薬遵守のための知識や、運動療法と治療薬の相乗効果のこと、禁煙の重要性、また、糖尿病治療薬の種類と注意点、副作用などについて、資料やスライドを使ってわかりやすくお話をしています。

各科、各病棟のカンファレンスへの参加

各担当薬剤師が多くのカンファレンスに参加し、薬剤師の視点から様々な提案をしています。

薬学生の長期実務実習受け入れ

六年生薬学教育では、医療人としてふさわしい質の高い薬学生を養成するために、事前に十分な基礎的知識や技能を身に着けた薬学生が、五年次に病院において11週間の実務実習を行っています。当院でも認定実務実習指導薬剤師が指導に当たっています。薬剤部見学興味のある方はいつでも見学可能です。ご連絡ください。