当部の特色

臨床検査部は、医師が病気の診断をする時、治療方法を選択する時、治療の効果を判定する時に、患者さんの血液や尿など検査材料の成分分析を通して得られるデータや、患者さんに直接医療機器をあて体内の情報をグラフや画像にした結果を医師に提供することで、診療を支援する部門です。その業務範囲は非常に広いため、部を検体検査課、生理検査課、病理検査課の3つに区分し、29名の臨床検査技師が業務にあたっています。精度の高い検査結果を迅速に提供することを理念に掲げ、実行しており、24時間患者さんがよりよい診療を受けることができるように、24時間緊急検査体制をとっています。

スタッフ紹介

当部は医師1名、臨床検査技師29名で構成されています。様々な認定資格を取得している技師が多く在籍していますので、検査の分野で分からないことがあれば、お気軽にお尋ね下さい。

スタッフ構成

  • 部長 原田昌明
  • 課長 山本直子
  • その他臨床検査技師 29名

認定資格取得状況

認定資格名称 人数
日本臨床細胞学会認定 細胞検査士 3
日本検査血液学会認定 認定血液検査技師 1
日本超音波医学会認定 超音波検査士
(消化器) 2
(循環器) 1
(血管) 1
(体表) 1
日本輸血細胞治療学会認定 認定輸血検査技師 1
日本臨床検査医学会・日本臨床検査同学院認定 二級臨床検査士(血液学) 1
日本臨床検査医学会・日本臨床検査同学院認定 二級臨床検査士(臨床科学) 1
日本臨床検査医学会・日本臨床検査同学院認定 緊急検査技師 1
日本糖尿病療養指導士認定機構認定 糖尿病療養指導士 2
日本静脈経腸栄養学会認定 認定NST専門療法士 1
日本臨床微生物学会認定 臨床微生物検査技師 1
日本臨床微生物学会認定 感染制御検査技師 1

分野紹介

検体検査

患者さんの体から採取した血液や排泄された尿、便、痰(たん)などの検査材料(検体)を使って、成分分析(検体中の物質の測定)や細胞の分類、病原菌(細菌)の有無やその種類の判定、輸血のための血液型や献血された血液との適合判定などの検査をします。

中央採血室、一般検査、生化学検査、血液検査、免疫検査、輸血検査、細菌検査に区分され、16名の検査技師が担当しています。

生理検査

患者さんに直接医療機器をあて体内の情報をグラフや画像にすることで、身体の構造や機能に問題がないかを検査します。代表的な検査には心電図や超音波検査がありますが、その他にも呼吸機能検査や脳波、筋電図、睡眠時無呼吸検査など数多くあります。現在、10名の検査技師が担当しています。

病理検査

病理検査は名前の通り、病気の理由(原因)を見つける分野です。組織診と細胞診の2つに分けられます。組織診では手術や内視鏡などの検査で採取された臓器や組織を薄く切り、その組織や細胞を染色をして、医師が顕微鏡で正確に病気の診断をできるように適切な標本を作ります。細胞診では様々な検体に含まれる細胞を染色して、顕微鏡で癌(がん)細胞がないかを確認します。現在、5名の検査技師が担当しています。