当院栄養部では『心温まる食事を提供します』を理念とし、安全でおいしく、食べやすく、疾病の治療の理にかなった食事を提供できるよう日々研鑽しています。 1999年11月より給食業務は全面委託化され、献立作成・食材発注・調理・配膳・下膳・洗浄等は委託業者により運営されています。 病院管理栄養士の主な業務内容は、入院・外来の栄養指導と全入院患者を対象とした栄養管理の実施です。その他、NST(Nutrition Support Team;栄養サポートチーム)委員会をはじめ各委員会へ参加し他職種との連携を図っています。
スタッフ紹介
現在は、在籍する栄養士全員が管理栄養士・糖尿病療養指導士の資格を取得しています。
また、そのうち3名がNST専門療養士の資格を有しています。
栄養管理業務
病院管理栄養士6名が常駐し、患者さまの栄養管理を行うとともに、入院および外来の患者さまの疾患に応じた食事の指導や助言をおこなっています。
入院時に担当管理栄養士が病室訪問し、栄養状態のチェック・食事内容の調整をさせていただきます。
患者様の声をできるだけ献立に反映し、食欲不振の患者様に少しでも召し上がっていただけるように配慮します。
食事管理業務
栄養部では、病院食をより美味しい食事にするために、調理に携わるスタッフ全員で食事の味付けや色彩などを毎日評価し、食事を通して患者さんの栄養状態の改善に貢献できるように努めています。
給食業務
一日に提供する食事は830食、そのうちの23.8%が特別食となっています。(2014年度実施)
衛生管理に注意し、適時適温で患者さまに食事をお届けしています。
栄養食事指導
糖尿病、腎臓病など食事療法が必要な患者さんに栄養指導を行っています。栄養部に在籍する管理栄養士全員が糖尿病療養指導士の資格を有しており、専門的な糖尿病療養指導ができる体制が整っています。
入院栄養食事指導
入院中、医師の指示により特別食が提供されている患者さまに行います。
退院までに栄養療法に関する知識を身につけられる様、ベッドサイドに担当管理栄養士が訪問し、食事内容・それぞれの疾患に対する食事療法の注意点を説明します。
外来栄養食事指導
食事療法が必要な患者さまに行います。
患者さまからの栄養指導の依頼も歓迎しております。希望の方は主治医にお申し出ください。
外来管理栄養士予定表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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9:00~12:00 | 井上 | 勝田 | 大砂古 | 藤川 | 西山 |
Nutrition Support Team(栄養サポートチーム)
当院では、入院患者さまの栄養管理を目的に2002年12月に発足しました。 医師2名・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士で入院から退院時まで患者さまの栄養管理をサポートします。
当院は、日々の活動が評価され2005年11月に日本静脈経腸栄養学会認定施設、2006年9月には日本栄養療法推進協議会認定「NST稼動施設」となりました。
活動目的
- 栄養不良患者の早期発見
- 適切な栄養療法の選択
- 栄養状態の改善による治療促進
- 治療促進による早期退院・社会復帰
- 適切な栄養剤、器材、ルート管理法の選択
- 無駄と合併症の防止による経済効果
- 栄養管理の改善による患者満足度の向上
活動内容
1)委員会開催:毎月第3月曜日13:30~14:30
- NST勉強会・・・栄養管理の知識向上のため勉強会を開催。
- 議題内容
- 栄養障害患者の識別について
- 栄養状態不良患者への栄養支援の検討について
- 安全で効率的な栄養治療について
- 静脈栄養・経腸栄養管理の標準化について
- 院内食事箋規約・経腸栄養剤・補助食品の見直し
2)NSTカンファレンス・回診
各病棟、週1回、栄養状態の気になる患者さまにNSTメンバーがベッドサイドまで訪問し、栄養管理を行なっています。現在、当院では、NSTメンバーの内8名がNST専門療法士の資格を有しており、積極的にNST活動を行っています。
勉強会
カンファレンス
2014年度の主な活動内容
NST介入患者数:457名
NSTカンファレンス件数:1,614件
NST勉強会実施内容(2015年度)
- 症例検討
- 上行結腸癌・多発肺、肝転移の患者さんを経験して
- 心不全を合併している嚥下困難な低栄養患者へのアプローチ
- 妊娠中に重要な栄養素 葉酸について
- 疾患別経管栄養剤の選択について
- アルブミン値の見方と注意点
- 摂食・嚥下障害の評価・訓練について
- 簡易懸濁法について
- クロストリジウム・ディシフィル感染症
- Refeeding syndrome
- 看護部BSCのため延期
- 栄養管理 Q&A