認知症疾患医療センターについて
認知症疾患医療センターは、厚生労働省の認可・香川県の指定を受けて運営しています。
香川県では、当センターの他にも地区ごとに指定を受けたセンターがあります。
ものわすれ、心配なときはご相談ください!

- 日にちや曜日がわからなくなった
- 言葉がなかなか出てこず、「あれ」「これ」「それ」と言うことが多くなった
- 家事や仕事の手順がわかりづらくなった
- 銀行などでキャッシュカードの使い方がわからなくなった
- 物の置き場所がわからなくなり、探し物をすることが増えた
- 何度もおなじことを聞いていると言われる
- 親しい人の顔をみても名前が思い出せなくなった
- 季節や状況に応じた服装をすることがむずかしくなった
- やる気が出ず、ぼーっとすることが増えた
- 以前に比べて疑り深くなった
- おこりっぱくなった 感情的になることが増えた
人は歳をとることにより、脳の機能が低下してきます。
ただ、歳をとることによって生じてくるもの忘れと認知症はちがいます。
早期に正しく検査をうけていただき、ご自身やご家族さまの状態を知ることは大切です。
そして、症状に応じて早めの治療を受けることは、ご本人やご家族のその後の生活にも関わってくることです。
いくつか気になる症状があり、心配だと思われるとき、また日ごろの言動に「いつもと違うな」と感じることがあるときは、お気軽に認知症疾患医療センターまでご相談ください。
ご本人さま、ご家族様、他みなさまからのご相談をお受けしています。
ご相談は無料です。
秘密は厳守します。匿名でのご相談もお受けします。
もの忘れ外来について
もの忘れの検査をする外来です。
ご本人さまのことがお分かりになるご家族さまや関係者の方の付添いをお願いしております。
かかりつけ医がある場合は、紹介状をご持参ください。
外来日 | 月・火・水・金 14:00~ 完全予約制 |
---|---|
外来時間 | 3時間~4時間(診察状況により前後あり) |
検査内容 | 問診 血液検査 胸部X線検査 心電図 MRI・CT(身体状況により) 神経心理検査 診察 ※ご本人様の状況により、別途SPECT(脳血流検査)・神経心理検査等を実施する場合があります。 |
ご受診方法
お電話にて、相談、受診予約を承ります。
8:30~16:00(月~水、金) 8:30~12:00(木・土)
来院されてのご相談も可能です。事前にご連絡ください。
ご予約について
ご相談の状況により、予約が込み合っていることがあります。
ご本人さまの精神的・身体的状況や、介護保険や成年後見制度利用のために、早めの診断が必要な場合等はお申し出ください。
ご受診後は・・・
再診からは、午前中の外来を受診していただけます。
ご予約も比較的スムーズです。
認知症疾患医療センターは、地域包括支援センターや介護保険事業所などの地域の機関やかかりつけ医療機関と連携しております。 必要に応じてやり取りさせていただきますので、生活のご不安があったり、介護保険サービス利用を検討したい、等お考えの方はお申し出ください。
認知症のタイプ
認知症は身体疾患に伴うもの、薬剤の副作用としてみられるものなど、いろいろな疾患に伴って見られるため、みわけること(鑑別診断)が重要です。
代表的な認知症としては、次のものがあります。
アルツハイマー型認知症
ゆっくり発症し、徐々に進行する、もっとも頻度の高い認知症 記憶の障害が強い進行により、興味や関心が減少し、生活の範囲が狭まることも介護保険の利用など、活動性をあげることが大切
脳血管性認知症
脳神経細胞につながる血管がつまったり、破裂したりして脳血管細胞が機能しなくなる
脳梗塞や脳出血など、突然に発症し、階段状に進行する
高血圧・糖尿病・高脂血症・飲酒・喫煙などの内科的な管理が大切
早期発見により、介護保険などの社会資源を使って活動性をあげることが大切
前頭側頭型認知症
毎日決まった行動をとろうとする
食行動の嗜好の変化がみられることがある
社会的でない行動をとるなどの人格変化がみられることがある
記憶はしっかりしている
レビー小体型認知症
発症や進行はゆっくり
アルツハイマー型ににているが、気分の波が大きいことが特徴
子供や動物、虫など、現実には見えないものが見えると話す(幻視
睡眠時に大声で叫んだり動いたりすることがある(レム睡眠行動障害)
症状は単一ではなく、人によって変わってきます。
複数のタイプを伴うこともあります。
くわしくは・・・香川県健康福祉部ホームページへ
認知症疾患医療センターが行う事業内容は次の通りです。
- 専門医療相談
- 鑑別診断(精密検査)と治療
- 身体合併症の治療や周辺症状への対応
- かかりつけ医、地域の医療保健福祉分野等への研修会開催
- 認知症疾患医療連携協議会の開催
- 情報収集と情報発信
- センター間における研修会開催、連絡会の開催
センターと各機関は連携しています。
認知症予防のためにできること

- 適度な運動をする
- 生活習慣病に気をつける
- 人とかかわる
- 家の中にこもらない
- 新聞を読む
- 日記を書く