2026年5月より、当センターを始めました。
乳がんかもしれませんといわれれば、誰もが不安に襲われます。不安を乗り越え前向きになれるように、さまざまな部署と連携しながら診療して参ります。
もし乳がんと診断された場合には、最善の治療を提示させていただきます。したがって当センターで、できない治療に関しては、近隣施設に紹介し連携しながら治療をおこなって参ります。
3人の乳腺専門医が診療を担当いたします。
最上位機種の乳腺超音波検査装置(エコー)を導入しています。まず、エコー検査とともに乳房撮影(マンモグラフィ)をおこないます。必要な場合には、穿刺吸引細胞診(組織ではなく、細胞を顕微鏡でみます)、針生検(組織を顕微鏡でみます)をします。
経過観察していい方、確実な診断が必要な方がおられますが、確実な診断が必要な場合には、必ず診断いたします。ご安心ください。
局所麻酔をしてから、病変をエコーで確認して、吸引しながら組織を採取してくる検査で針生検より大きな組織が採取できます。小さな病変で、細胞診や針生検では診断が不確実となりそうな場合などにおこないます。
強い磁力を用いて、乳がんを画像化する検査です。治療前には、がんがどの程度乳房の中で広がっているのかを詳しく調べ、適切な治療のために役立てます。
乳がんの骨、肺や肝臓などへの転移の有無を調べます。
温存手術(部分切除)を基本としています。ただし部分的に切除をすればいいというのではなく、いかにきれいに温存するかが重要であると考えています。
RI(放射性同位元素)法を新たに導入いたしました。色素法と比べて、肥満のかたや高齢者に対しても、安定してセンチネルリンパ節生検ができます。リンパ節は、手術中に病理部で迅速診断します。
しこりが大きい場合には、手術の前にクスリを使用し小さくしてから、温存手術をおこなうこともあります。近年、薬物療法の進歩はすさまじく、手術する前にクスリを使用したほうが予後的にいいタイプの乳癌もあります。
手術で切除した組織を使って、がん細胞の特定の遺伝子の発現パターンを解析し、再発のリスクや化学療法の効果を予測することを目的とした検査で、患者さんによってはお勧めすることがあります。条件を満たせば保険診療で実施可能となっています。
乳癌診療ガイドラインや臨床試験データに基づき、最善の治療を提案させていただきます。しかし患者さんのご希望はさまざまで、少しでも高い可能性で治したい、脱毛は避けたい、仕事が大切、経済的に悩んでいる、といったさまざまな要望があり、そういった思いをくみ取り相談しながら決めていきます。
外来通院治療センターは、5床あります。化学療法の専門的知識をもったスタッフが連携をとりながら実施しています。治療内容や副作用対策の説明を行ない、外来で安心して治療が継続できるよう支援します。
妊孕性とは「妊娠するための力」のことです。乳がん治療では、抗がん剤や長期にわたるホルモン療法で妊孕性が低下します。 当センターでは、45歳以下の方全員に妊娠希望の有無を確認して、希望があれば生殖補助医療が可能な近隣施設と連携します。
遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)に対する遺伝学的検査(血液検査)で結果が判明するのに3週間程度かかります。HBOCである可能性が高い場合(45歳以下の場合、家族歴がある場合など、条件に当てはまる方が対象)、ハイリスク乳癌の一部のタイプでは、保険診療で実施可能です。当センターでは、初診時よりHBOCの可能性を考えながら、診療を進めています。
現在治療をされている病院での診断や治療方針について、ほかの病院の意見を聞くというのが目的です。そのため、検査や治療行為は行いません。完全予約制で、自費診療となります。相談内容によってはお受けできない場合(医療訴訟を目的とした相談、受診中の病院に対する不満や苦情に関する相談、当院での診療や転院を目的とされる場合など)もあります。ご希望の方は、お電話にて地域連携室(電話:0877-46-1121)にご相談ください。
料金は、30分まで10,000円(税込)、30分以上1時間までが20,000円(税込)です。
マンモグラフィ検診に加えて、希望されたかたには超音波検査も実施しています。乳がんの可能性が高い場合には、乳腺センターで当日すぐに組織検査が実施できる体制をとっています。
乳腺センター長
乳腺外科部長
小笠原 豊
経歴
岡山大学卒
2008年~2026年 香川県立中央病院乳腺・内分泌外科 診療科長(部長)
資格
非常勤
紺谷 桂一
経歴
滋賀医科大学卒業
2004年~2022年 香川大学医学部附属病院乳腺内分泌外科 診療科長・准教授
資格
非常勤
惣田 麻衣
資格